3-6組新人先生





ここは青春学園中等部(次から青学)

今ここでは、入学式+始業式を

体育館でやっている。





・・・・・・

『担任・副担任紹介』

司会の人がマイク越しに言った。

今までの静寂が嘘みたいに

ざわめきだす。



『まずは1年、

1組担任、吉良春彦教諭、教科は英語担当

1組副担任、白度次郎教諭、教科は体育

2組担任、前田豊教諭、教科は科学

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11組副担任、小林めぐみ教諭、教科は国語』



「あーあー不二、前田っち1年に行っちゃたねー」

「そうだね英二は前田先生の事気に入ってたもんね」

この2人、英二と呼ばれた少年は

菊丸 英二、有名なテニス部レギュラーの1人である。


身長が中3の時点で171cmもあるのだ。

いやはや、どうしてそんなに身長が伸びるのか教えてほしいものだ。

好き嫌いとか激しそうなのに…

もう1人は不二周助、同じくレギュラーで<天才>と謳(うた)われている。

いつもニコニコしていて腹のそこでは真っ黒そうな感じである。

別名・青学の魔王(様がついても可)


「それにしても不二とは、3年間同じクラスだよにゃ〜」

「うん、他のテニス部の人とは、離れちゃったけどね」

そう、この2人 青学に入学して

3年間同じクラスだったのだ。


1学年11クラスまであるというのに…

裏では不二が〜〜〜〜〜〜〜〜〜

という噂があったりして…


2人がそんな会話をしている間に

2学年の紹介が終わった。



『最後、3学年

1組担任、橋本晃一教諭、教科は世界史

1組副担任、岡本淳子教諭、教科は美術』

そんな感じで5組まで終わった。



『6組担任、新任の シン  教諭。教科は体育』



「不二― 新任の先生だってね」

「そうだね」

「楽しみ〜」

そんなこんなで始業式は終わった。





所変わって ここは教室。

「えへへ〜後ろの席っていいね〜」

「んー、確かにね (でも、後ろの席の方が先生が良く見るって知ってるんだろうか、この子は)」



ガラ



大きな音を立てて教室のドアが開けられた。







「野郎ども、さっさと席に着きやがれ!!」







全員が席に着くと

先ほど入ってきた青年が喋り出した。



「今日からこのクラスの担任になっちまった

 シン  だ。教師歴0年。あっ、今日で1日か…

 じゃあ改めて教師歴1日だ

 
・・・・・・・・・・

 それと1つだけ言っておきたいことがある


と、彼が言うとクラスの皆がざわめき始めた。

「言っておきたいことってなんだろう?」

「なんだろうね」




「さて、問題です。俺の苗字はなんだったでしょう?」



「はい!」

「え、英二?」

菊丸が手を挙げた。

それを見た不二は吃驚している。



「えっと、お前は…菊丸英二だったな」

「あってるよ−ん」

が名前で呼ぶと菊丸は立ちあがって答えた。

「先生の苗字は<シン>だにゃ」

「うむ、正解だ。座りたまえ」

は菊丸に座るように促がした。

「そうだ

 菊丸が言ったように俺の苗字は 
<シン> だ!

 
そしてこう書く!

は白いチョークを握って

デカデカと書き始めた。




神 




と……

そして続けて言った。



「俺は神の申し子だ

 俺を敬え

 俺に従え

 俺を崇め

 俺を奉れ!!!

 そして俺に付いて来い!!

 我の元に!!!!!」




バッ と音を立てて両手を広げた。


瞬間、


「何、言ってるんだ、!!!」


バゴッ 


という音と共にの頭に出席簿が見事にクリーンヒットしたのだった。



「痛いぞよ。神の使いになんてことをするのだ?」

「馬鹿が、俺は3−6の副担のヤハギ 

そう言って青いチョークで

神 と書いてある隣に

『矢作 』と書いた。



「ちなみにこいつのあだ名は『ヤサク』だ

 『ヤサク』先生と呼んであげると良い

 俺の事は

 『神様』 『神の申し子』 『神の使い』 『GOD』

 何でも良いぞよ」



ハッハッハッ という

高らかな笑い声がクラスに響き渡った。









「は〜い、質問〜」


どこぞの女子が手を上げた

俺も質問した〜〜〜〜〜い

あの先生面白いし!!



「なんだ?」

神先生が言った

「お2人はお知り合いなんですか?」

「赤の他人だ」

そうきっぱり答えたのは矢作先生

「ム〜、親友だろ」

「違う!ソレを言うなら悪友だ」



神先生は顔を膨らませた

・・・先生って何歳?




「ま、いっか」




あんなに怒ってたのにいいのかよ!?


おっと、俺も質問しよ

俺は沢山手が挙がっている中手を上げた



「はいは〜〜〜い、GOD先生に質もーん!」

「おー 俺のことをGODと呼んでくれた菊丸英二くん!!質問いってみ」


にゃ!??


「もう俺の名前覚えたのかにゃ?」

「おうともよ!俺様に不可能はない!

 それにしても・・・猫語使いとはおぬしもやりよるのう」

「にゃ!!??猫語使い? でもGOD先生、このクラスには魔王もいるんだにゃ!!」

「なっ・・・!? 魔王とな・・・敵だ、用心せねば」



いーにゃ〜

このノリ!!

此処まで付き合ってくれる先生なんて初めてだにゃ

このクラスでよかった

不二(魔王)がいるけど・・・


「で、その魔王とは誰ぞや?」

「男子テニス部、レギュラーの、出席番号14番、不二周助にゃ〜」



「へぇ〜

 英二は僕の事を魔王だなんて思ってたんだ

 心外だなぁ、後で御仕置きだね」



俺はこのときスゴク寒気がした・・・

この席でやっていけるかな?



「そなたは間違いなく魔王!!!

 って、2人ともテニス部なのか有名らしいな、頑張れよ!魔王くんもな」



「不二周助です」

不二・・・

その笑顔がステキに恐ろしいです・・・

「おう、よろしくな 魔王くんv」



寒気が、震えが止まらないですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ



「で、菊猫くん 質問は?」

「にゃ!!??菊猫???」

「ああ、言い忘れてたけどは勝手にあだ名つけるから。本人の意思は全く無視で」


そーゆーことは先に言ってほしかったにゃ

ヤサク先生・・・


「先生たち何歳?」

「俺たちは21歳けど、俺はいつまでもピチピチの18歳のままだ!!!」

GOD先生が叫んだ

「オマエの精神年齢は5歳児のままだけどな」



え゛っ・・・・・

俺より酷いじゃん  <自覚してるんだ・・・by魔利>


「英二も似たようなもんだよ」


俺、口に出してた?????

出してないよね!!!!!

魔王が俺の心読んだぁぁぁぁぁあああああぁぁぁ




「それ(精神年齢のこと)をいっちゃーいかんよーファファファ」




良くそれで教師免許とれたにゃ〜






これが俺らの新しい先生











POST SCRIPT

出たぁ〜〜〜出しちゃったよ

つうかこんな先生居ないよ。普通…

普通じゃないもんね!!

このお話は3-6メインです

後半は英二SIDE

英二は本当に学習能力というものがないよねぇーおばかさん

ではでは

神月美依祢