SISTER








「なあなあ しーな」



武蔵森の犬、藤代誠二は翼に抱きついた。



「俺、椎名ん家いってみたい!!」


「はあ?何いきなり言い出してんのさ」

翼は思いっきり顔をしかめた。

「だって!!椎名の家ってデカそうだし」


「確かにデカいよな」(畑)

「デカすぎるだろアレ…」(黒川)
 



「却下!!!」 



翼は藤代の腕を振り払った。



「なんでーーー?ここ飛葉のグラウンドなんだから近いだろ!?」

「近いけどダメ」

「ブー・・・・・監督―このあとの反省会しーなん家でやりましょ〜!!」



藤代はいい事を考え付いた子供のごとく笑顔で玲に言った。



「くすくすっそんなに翼の家に行きたいの?」



玲は笑っている。




「「「「「「「「「もち!!!」」」」」」」」」」




ほとんどのメンバーが口をそろえた。



「それじゃあ、反省会は翼の家でやる事にしましょう
 翼、案内よろしくね」



玲は笑顔を絶やさない。

翼はため息をついて諦めた。



「はあーー・・・客間でいい?」

「翼の部屋でいいわよ」

「何言ってるのさ。
 なんで僕が、好きこのんでこの人数を
 自室に入れなきゃいけないのさ!?」

「広いんだからいいじゃない」



(この後、翼と玲の低レヴェルの言い争いの為カットします)



「分かったよ。先行って待ってるから・・・」

「ええ また後でね」



翼は19人もの男を引き連れて自宅を目指したのだった。


(柾輝と畑は自宅に寄ってから来るらしい)








「着いたよ」



翼たちの足が止まったのは大きくて、豪華な家の前だった。



「でけーっ」

「マジ!?」



翼はスタスタ歩いて玄関のドアを開けた。

「ただいま」そう言ってから

翼は階段を登ろうとして後ろを振り返った。



「入るんなら早く入ってくれない?入らないんなら
帰れ」 



帰れというところを強調して言う翼。

メンバーはダッシュで敷地内に入った。



「広〜」

「きれー」



藤代と若菜はあまりの大きさにはしゃいでいた。



「ガキだな」



そう呟く不破。



「イチヨウ俺らも子供なんだがな…」



苦笑する渋沢。



「「「「「「「「「「(渋沢!?)」」」」」」」」」」 



渋沢の子供発言に驚いているメンバー。

藤代と若菜はのぞいてはあさっての繰り返しをしていた。



「藤代、若菜・・・・・・・・・・・

てめぇら、追い出すぞ…
」 



どすのきいた声を出す翼。

2人は固まり、止まった。



ガチャ



「おーい翼来たぞー」

「じゃまするぜ」



畑と柾輝が家の中に入ってきた。

その時パタパタパタと階段を降りる音がした。



「ちゅばさ、おにーちゃあーん」



ガバッ



とそんな音と共に小さい女の子は翼に抱きついた。



「おかえりー」



花のように笑う女の子。



「ん〜ただいま



小さい女の子は翼の太もも辺りに抱きついて

翼は女の子の頭をポンポンと叩いた。



、これからこいつらとサッカーの話するから
 静かに待っててな?終わったら遊んでやるから」

「うん!!」

「僕の妹の



翼はメンバーに紹介した。



「へーそっくりだな、椎名と」



水野が呟いた。



「そうなんだよね、って母さんとか父さんたちより僕に似てるんだよね」

「あー、まさきおにいちゃんだー」



はパタパタと走り出して柾輝に近づいてきた。

柾輝はが駆け寄ってくるのを見るとしゃがんで

抱きついてきたを抱きとめて立ち上がった。



「にゃ〜〜たかーい」



きゃっきゃっ とはしゃぐ



「慣れてんだな」



一馬が柾輝に言った。



「手慣れてたね」



英士が続ける。



「まあ…な、ここに来るたび同じ事してりゃーいやでも慣れるさ」

「とりあえず僕の部屋行くよ」



みんな、翼の後についてった。





「ここが僕の部屋」



そう言って翼は自室のドアを開けた。



「マジ?」

「広すぎるだろコレ…」

「うおっ天井裏がある!」

「このソファーフカフカ!!」

「トロフィーとか沢山あるし」



メンバーは翼の部屋を見て唖然としていた。



「玲が来るまでおとなしく・・・してる訳ないか・・・」



翼はイスに腰掛けた。

は柾輝の膝の上でゴロゴロしている。



「うにゃ〜〜」



柾輝の膝はのお気に入りの場所だそうだ。



「なにこれ〜」



若菜がイキナリ大きな声でしゃべりだした。



「椎名の机あさってたらテスト用紙が出てきたんだよ!!」



若菜の周りに人が集まってきた。



「早く読めよ若菜!!机の中に入ってたやつだから何点なんだろうな〜」



鳴海はニヤニヤしている。



「国語、100点・数学、98点・英語、100点・社会、100点・理科、98点
・・・・・・・合計496点・総合1位」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「すげー」

「なんだよこいつ」



ガチャ



「遅くなったわ、それじゃあミーティングを始めましょうか」



玲が部屋に入ってきた。

柾輝はを抱き上げながら立ち上がった。



、おとなしくして部屋で待ってるんだよ?」

「わかった、ちゅばさおにいちゃん!!おとなしくしてまってる」

「ホラよ、



柾輝はを降ろして翼の部屋についていたドアを開けた。

そこには翼の部屋と同じくらいの広さの

かわいらしいもので統一されている部屋があった。



「おはなしおわったらよんでね〜」



はかわいらしい部屋に消えてった。



「今のは・・・」

の部屋だよ」

「じゃなくてなんで部屋がくっついてんだよ!?」

「知らない」



キッパリハッキリ答える翼。

こうしてミーティングは始まった。





ミーティングは無事終わった。



「なあなあ、しーな」



藤代が翼に近寄ってきた。



「これから義兄様ってよんでいい?」

「やだ」

「藤代…オマエ、ロリコンか?」



真田が言う。



「ばっかだな〜よく考えてみろよ!
ちゃんって3歳って言ってただろ?
俺らと10歳以上違うわけよ?」

「だからロリコンだろ?」

「ちっが〜うっ!!!!!
想像してみろよ!
俺らが30の時、ちゃんは20歳前!
良くない?」







「「「「「「「「「「確かに良い!!!」」」」」」」」」」 






このときからちゃん争奪戦は始まった。










POST SCRIPT


SISTER終わりました〜

この話は10000HIT記念です(嘘かも…)

フリー配布です

誘拐してくださって結構です〜

実を言うとコレを書き始めた理由は

翼を「ちゅばさー」と言わせたかっただけ…

神月のネタはこういうのが多いよね

次も誰かの妹ドリをやりたいと考えています

次は、TENNISのだ・れ・か!

それもフリー配布だと思います(多分・・・)

次もお時間があれば見てください


神月美依祢