* *




部活当初は、アキちゃんが翼のいとこだっていうことに

かなり驚かされた

俺は食べ物に釣られてサッカー部に入部した

したは、いいんだけど…

俺はマネがいい!って言ったんだけど

人員不足だなんだって翼に言いくるめられてしまった

部活に慣れてから数週間がたった

ある日の休日の出来事だった












約束











久しぶりの休日を満喫していた俺、

玄関のインターホンの音で目が覚めた



「…うっさいなぁー…もうちょっと寝かせてくれ〜」



俺は布団をかけ直して再度、眠りにつこうとした

だって、まだ朝の7時半

あと、2時間は寝ていたい

さぁて、さっきのケーキ食べ放題の夢の続きを見るかなー



ガチャ



玄関のドアが開いた音がした



…………泥棒…?


や、それよりも凶悪連続殺人犯が

俺の家に立てこもりに来たのかも!!



両親は仕事で朝っぱらから家を出て行った

だから、今この家にいるのは俺一人ということになる




い う こ と は

ホーム・アローン状態じゃん!!!


俺は勢いよくベッドから飛び降りた


どうしよう、どうしよう、どうしよう…

ホーム・アローンみたくに不法侵入者を

ネチネチやっつけるのも悪くないけど

悲劇のヒロインみたく誰かに救出してもらうのも悪くないよなー


叫ぶとしたらなんて悲鳴をあげようか…

アメリカ式?韓国式?フランス式?

俺が迷っている間にも足音が一直線に

俺の部屋めがけてやってくる

迷いもせずに、だ


も、もももしかして…ストーカーとかそういう類の人なの!?

ああぁ〜〜

アメリカでの嫌な思い出が………

ストーカーはダメだ

生理的に受け付けない



足音が止んだ



ヤバイ…来る!!


もう、いいや

とりあえず、犯人が俺の部屋を開けたら大声で叫んでやる!



3・2・1・・・



ガチャ



それ今だ!叫ぶんだ俺!どっかの悲劇のヒロインのごとく!




「Good morning 君v」


「キャアアアあぁぁぁぁぁ〜〜〜ああ〜〜〜〜〜〜」



…途中からターザンのように叫んでしまった

だって、だって…

俺の部屋に上がりこんできたのが…



「どうしたの、君。大声なんか出して」



アキちゃんだった…



「あーいやーその…発声練習だよ。発声練習
 俺の朝は声だしから始まるんだよ…」



ていうか、アキちゃんはどうやって俺の家へ入ってきたのだろうか…?

これは不法侵入では…?



「アキちゃん、これって不法侵入なんじゃあ…」

「インターホン鳴らしたから不法侵入にはならないわよ」



うっそだーぁ



「それより、君。例の約束忘れてるんじゃないでしょうね?」

「え?約束…?」




約束…

アキちゃんとの約束………







『ねぇ、君。今度の夏に行われる
 東京選抜のマネージャーとして来てほしいのよ』

『うー…ん?』

『本当!?いいのね!君ならそう言ってくれると信じてたわv』

『ふみゃあぁ〜〜〜』

『ねえ。どうせなら君、女装して行かない?』

『はにゅ〜…』

『そう。よかったわvじゃあ、当日迎えに行くわね』






あー…

帰国初日にアキちゃんと会って

居酒屋に連れて行かれて帰国祝いされて

こんな約束を交わしちゃったんだっけ…



って、俺メッチャ酒飲んで酔っ払ってなかった!!?



「思い出してくれたところで、身だしなみ整えて行くわよ」

「はい?」



俺はアキちゃんにされるがままにされ、3日間分の荷物をまとめて

アキちゃんのバイクにまたがって東京選抜の合宿所へと向かった



人の意思とは無関係に連れて行く行為!

これ、すなわち誘拐ねー!





アキちゃーん

俺、まだちゃんと正式にやるって言ってないよ〜〜〜〜!






こうして、俺はアキちゃんに拉致られて

東京選抜へと女子マネージャーとして参加することになった








◆◇◆ あとがき ◆◇◆

やっと第三話をかけました…

こっからさきは主人公、女装することになります。

ので、女装とかが嫌な方は

こっから先へは読まない方が身のためだと思われます。

オリキャラ人気アンケートで2票入っていたのは驚きましたね〜

まだ二話しか書いてないのに…

とりあえず、この主人公、人気があってよかったです。

双子主人公には負けますけどね(笑)

ちなみにホーム・アローン、昔っから大好きな映画ですv





* *