水泳日和






「にゃっにゃっにゃっにゃっ・・・・・」





今年は!今年こそは!



「英二、その笑い方キモイ」


きっ、キモイ!?


ひどいにゃ理由も聞かないでキモイって言うなんて・・・

だって、今日はプール開きだよ!?

はしゃがない方がおかしいにゃ〜

ってそうじゃなくて!!


プールに入っている間、うかれて隙ができるはず!

そこを狙えば・・・

にゃっにゃっにゃっにゃっ

今年こそ、葵の帽子を脱がしてやるのだ!



「よおーし!今度こそ絶対にのアレを脱がしてやるーーー!!」





グサッ




「英二、その発言危ない。もうちょっと言葉を選んで言いなよね」


あぅ・・・痛い・・・

不二がプールカードの角で俺のおでこを刺したにゃ・・・

プールカードの角で刺されただけなのになぜか額からは血がたらりー



















血!!!!!????


えっなんで!!?

あのどこにでも売ってそうな画用紙でできたカードなのに!!


にゃーやっぱ不二の黒魔術のたまものなのかにゃーー?

・・・一応、絆創膏でとめておこう


「まったく、英二があんなこと言うから女子の目の色が変わっちゃったじゃん」


俺は鞄から出した絆創膏を額につけながら、女子の方を向いてみた






なんだか、女子達の俺を見る目が怖かったです










そんなこんなで俺と不二はプールへと行った

は授業が終わったとたんに



「よっしゃ!!プールじゃあ!!!!」



と言いながら一目散に教室を出ていっちゃったんだよね

ということはプールにはが一番乗りっていうわけなんだよな〜


とか、思いながら更衣室から出てプールへと続く階段を登る

プールへと近づく度に女子の黄色い悲鳴が大きくなっていった

俺と不二は何ごとか、と思い足早にプールへと急いだ




プールには犬耳帽子を被ったがいた(去年の水泳帽はペンギンの顔がついた被り物だった)

女子達がキャーキャー騒いでいたのはがウオーターボーイズをしていたから




ウオーターボーイズ!!!????




しかも一人で!!?

何やってんの!?!!!!



「マルマルー!シュンシュンー!一緒にウオーターボーイズ目指さない?」


俺と不二に気がついたが、流の誘い方をした

俺の返事はもちろん



「もちっ!!目指すにゃーーー♪」




ドッボーン!!!




俺は勢いよく飛び込んだ


「英二、もう授業始まるよ」


不二のその言葉でプールサイドを見てみれば

そこには、恐ろしい顔をした先生がいた


「菊丸君、準備体操してからプールに飛び込みなさい」

「は、はーい・・・」


にゃ、にゃんかいろいろとツッコミどころがあったような・・・

まぁいっか・・・




そして、時は過ぎ〜〜〜〜

休み時間!!!


「マルマルおんぶ〜♪」



ガバッ



「にゃっ!!?」


が俺の後ろに飛びついた

さっきの俺の発言のせいもあってか女子の視線が痛い、痛い・・・


「クス。楽しそうだね」

「あっ不二〜」

「シュンシュンおんぶ〜〜♪」


と言って俺から離れて不二へと乗り移る

なんか憑依霊みたいだにゃ〜


「えへへv楽ちん〜〜〜」

「僕はそうでもないんだけど・・・」

「なら、マルマルにおんぶしてもらえばいいんじゃない?」

「そうだね。そうしよっか」


と不二が言って俺の背中にへばりついた

お、重いにゃ〜uu


「よお〜し!このままウオーターボーイズの特訓だぁー!!」

「英二、そのままふんばってなよ」


と言って、俺の肩へ足をかけて立つ不二(ていうか、今のの言葉で何をするのかわかったんだ・・・)

もちろん不二の背中にはがへばりついているわけで・・・

重い・・・とてつもなく重いにゃぁ〜〜〜

ふんばってる・・・というよりもむしろ沈められているといっても過言じゃないにゃぁ〜〜



ズシ



さらに沈む俺・・・

が不二の肩の上に乗ったようだにゃ



「それでは   いっきまーす!!」



そういっては思いっきりジャンプした




バシャーン




は体操選手のようにクルクルとまわってプールへと落ちた

そう、綺麗にまわって飛び込んだんじゃなくて

綺麗にまわりながらプールへと落ちた

鼻、痛そうだにゃ〜


「それじゃ僕もいこうかな」


と言って不二もプールへと飛び込んだ

・・・・・・・・

二人ともズルイにゃ!!自分達だけかっこよく決めて!!

そう思っていたら、何かが俺の足をつついてきたから足元を見るとと不二がいた


「いくよ、マルマル」


と、がアイコンタクトで俺に訴えてきた

俺もと不二にアイコンタクトで


「OッK〜〜〜」


と、言ってやった

すると二人は俺の足を持ち上げて


「「せ〜の」」 (アイコンタクト)


で俺のことを投げ飛ばした

そして俺は得意のアクロバティックで観客を魅了してやったにゃ☆




でも俺は飛び込みの仕方がわからにゃいから同様プールに顔面から入ることになってしまった




ドッバシャーーン!!




「「鼻、痛〜い!!!」」


俺とは顔を水から出すと、その言葉を同時に吐いた

不二は一人、涼しい顔をしてた・・・

見物してた人達には盛大な拍手が贈られてきた




その後のプールの授業の休み時間では

ウオーターボーイズが流行ったことはいうまでもない










「そういえば英二、当初の目的はどうしたの?」

「にゃっ!忘れてた!!」

「あれ?そういえばマルマル、なんでおでこに絆創膏してんの?」


気づくのおそいよ!!


「あーよく見るとこれ、アン●ンマンの絆創膏してるー」

「あっ本当だ、まったくいい年しといて・・・ねえ?」


不二がなんだかため息つきながら言った


「こっコレしかなかったんだもん!!しょうがにゃいじゃん!!」



大体、不二がプールカードを刺さなければ良かった話なのに・・・







この後、俺は皆の笑いものにされたのは言うまでもない・・・・(特におちびとか桃とか)









+++あとがき+++

長い!

長くないっスか!?コレ!!

書きたくてしょうがなかった代物パート1

英二サイドはなんだか書きやすいかも・・・

駄文失礼しました・・・

※これは友情です