千載一遇
|
「聞いてくれ!今回アノ御方の特集をすることになったぞ!」
アノ御方の特集って・・・
「アノ御方に関係がある人、数名にアノ御方と最初に会ったときのインタビューをするんだ!」
いつにもなくはりっきてんなぁ、部長・・・
「じゃ、頼んだよ」
ポン、と俺の肩に部長の両手が乗せられる
・・・・・・・・・・・
はあ!?何で俺なんだよ!!
手塚 国光 の場合―・・・・・・
俺がアイツと最初に出会ったのは入学式のときだったな
俺は早く学校に着いたのだが、そのすぐ後にアイツがやってきて
「創るぞ青春!待ってろ青春!!青春万歳!!!」
と言って校門をくぐってきた
アイツはすぐに手ごろな桜の木の下で眠ってしまって、そのせいで入学式に出遅れてしまったんだ
アイツのハチャメチャな登場で式はもう悲惨だった・・・
どうしてアイツを起こさなかっただと?
校門であんなこと言う奴とは関わり合いたくなかったんだ
それが今ではこんなにアイツと関わってしまったとは・・・・・
ところで、これは何のインタビューなんだ?
不二 周助 の場合――・・・・・・
僕がアレと初めて会ったときのことだって?
そうだなぁ・・・入学式から数日経ったある日の放課後
僕は部活中に木陰でずっと試合を見てたアレに気づいたんだ
その時の第一印象はすっごく儚いイメージがあったけど、アレの言葉に儚いイメージはすっとんだね
だって、手塚に向かって
「キャーVv クニクニ頑張ってーVVvvv」
って、ピンクを通り越したような色をあげて手塚を応援したんだよ
・・・いい加減その覆面とったら?見てるこっちが暑いよ
菊丸 英二 の場合――・・・・・・
ん?インタビュー?いいよ〜
そうだにゃ〜あれはー・・・俺が部活でへとへとになっていたときだったかなー
突然
「部活、お疲れー」
って言いながらロールケーキを差し出してきたんだ
あのケーキの味は今でも忘れられないにゃー・・・・・
どんな味したかったって?
この世のものとは思えないほどのひどい味だったにゃ・・・・・・・
でも、最初のロールケーキは手塚用だったらしくて、後からちゃんとすっごくおいしいロールケーキを貰ったんだ♪
他にもいろんなことが・・・・って、え?これでインタビュー終わり?うっそー
大石 秀一郎 の場合――・・・・・・
俺?俺はねぇ・・・いきなり指を突きつけられて
「君!名前も知らない君!君は絶対にストパーかけた方がいいよ!!」
って言われたんだ
ん?ああ。かけたよ
ものは試しようだったからね
ストレートパーマかけてからついでに髪を切ったらこの髪型にとどまったんだ
え?もういいの?インタビュー
乾 貞治 の場合――・・・・・・
インタビューか・・・なんだか照れるなぁ
アイツと出会ったのはコート脇だったかな
手塚と一緒に歩いてきたと思ったらいきなり、俺の頭をポンポン叩きだしたんだ
その第一声が
「ボクよりも小さいのがいたとはね〜」
だったんだ
あれから俺は毎日牛乳を飲みだしてこの長身を手に入れたというわけだ
もしかして、このインタビュー今週の放送に何か関係があるのか?
桃城 武 の場合――・・・・・・
え?そうだなー俺が初めて先輩と会ったのは購買でだったかな
俺が最後のカツサンドを買ったときに先輩が悲鳴をあげてひっきりなしにカツサンド、カツサンドって叫んできたんだ
そんとき、俺はてっきり先輩のことを一年生かと思って
先輩らしく振舞おうと思って先輩にカツサンドを差し出したんだけど
「ボクを侮辱してるの!?後輩だからっていい気になんなよ!
カツサンドだって…だって、だってサラダサンドと交換してやるよ!」
って言ってカツサンドをひったくって、その代わりにサラダサンドをくれたんだ
去り際に
「栄養偏りすぎ!スポーツマンなんだから野菜もたまには食べるように!肉もいいけどさ!」
って言ったんだ。あの先輩あれでもちゃんと人のこと考えてるんだよな
えっ!?サラダサンドって先輩が間違って買っちゃったもんだったのかよ!?
海堂 薫 の場合――・・・・・・
アノ人のインタビューだぁ・・・?
・・・そうだな、アノ人と最初に会ったのは茂みの中だった
当時、アノ人はよく先生達に追い掛け回されていたからアノ人は茂みの中に身を潜んでいたんだ
その時、被っていたものが猫耳帽子だった
それはもう本物にそっくりなほどの猫耳だった
アノ人の猫の鳴きまねもそっくりだったから俺は迷子の子猫だと勘違いして茂みの中を見ちまった
それからだな、アノ人と一緒に小動物の写真や話しとかをするようになったのは
越前 リョーマ の場合――・・・・・・
なんで、アノ先輩と初めて会ったときのことなんかを話さなきゃいけないわけ
ていうか、その覆面は何?
は?企業秘密?
そんな怪しい人にインタビュー受ける筋合いはないけど
インタビューに答えてくれたらポンタくれるって・・・?
・・・・・・・・
アノ先輩と会ったのは入学式のときに桜の木の下でだよ
これでいい?
あ!ちょっ!ポンタ!!
・・・騙された・・・・・・
ていうか、あんなの何に使うつもりなんだろう・・・・・・
・・・こうしてインタビューしてみると、ほとんどが突然な出会いばっかだな
ま、人のことは言えないか・・・
俺は昨日、一昨日としたインタビュー結果のレポートを手に持ち放送室の扉を開けた
ガチャ
「さん、遅い〜〜〜」
中にいたのはだった
ていうか、前々から気になってはいたんだかコイツはどっから入ってきてるんだ!?
鍵は放送部員にしか渡されていないはずなのに・・・・・・・・
机の上にキラリと輝く銀色の物体が目に入った
あ、あれは・・・!!
「それ、もしかしなくとも、ここの合鍵か?」
「おうともよ!部長さんが内密でくれたんだー♪」
・・・・・・部長・・・・・・・・・・・・・・・
「そういえば今回、特別企画なんだよね!なにすんの?」
「お前は黙って聞いとけ」
俺はマイクの前に座り昼の放送を開始した
「今日のお昼の放送は特別企画でテニス部員が語る副生徒会長との出会いをおおくりしたいと思います」
俺の目の前で冷や汗をダラダラと流す
は自分の昔話しが嫌いだからなー
騒ぎださないように今のうちにどうにかしようかなー
俺はちょっとの間BGMを流してからを放送室から放り出した
これで邪魔されずに放送できるな
「それでは、まずテニス部部長兼生徒会長の手塚国光さんからの出会い編です。
そう、あれは入学式のときだった。
桜が舞い散る中で俺はと出会った・・・・」
「ぎょえ〜〜〜恥ずかしい!!恥ずいよ!止めて止めて〜〜〜!!!
しかも何!?そのポエム風なのは――――― っ!?」
あぁ!くそ!外野がうるせぇ
聞きたくなかったら耳栓でも何でもすりゃいいのに
この放送が終わるまでは叫び続けていた・・・・・
+++あとがき+++
やっとキリリク書き終わりました〜
いかがでしたでしょうか?
あぁもう最近めっきり文が書けなくなってきています・・・
しかも、主人公の名前変換が少ないし!
こんなんで喜んでいただけたら幸いですv
|
|