何をしてるの?







微笑む貴方が好きだから。











英二は変わった。


昔は可愛かった。

うちに泊まりに来る時は必ず大五郎を抱いていた。


今は青学のテニス部レギュラー。

女の子にこまらない生活。



私は一人。

寂しかった。

























「英二くんってかっこいいよね〜」

「え〜、かわいいよ〜」




お昼の時間、教室に響く女子生徒の声。

私のこころが痛む。




、3本」

「は?」

「眉間の皺の数」



はパンをほうばりながら、私の額を指差す。

なんだかもう。

ドウデモイイ。


















!今かえりかにゃ〜」



後ろから声がする。

私の背中は、心臓とおなじくらいどくんとはねる。



「…え、英二」

「一緒にかえろうにゃ!」

「部活…は?」

「もう、終わった!」



逃げ場がない。

可愛い顔は昔とかわらない英二。

でも、少し低くなった声に私の心臓は忙しなく反応する。



「ひっさしぶり〜。と帰んの」

「そう、だね」



もう。

私は何をしたいのか…。

ただ、なにもできず。

どうすることもできず。







…」

「なに?」

「俺のこと、キライになった?」





英二は呟く。

少し、泣きそうな顔で。






私の顔はみられたくない。

今はまっかだから。

やっぱり私はどうする事もできなくて。

真っ赤な顔を抑えて走り出す。







高鳴る心臓にどきどきして。



























中学にあがるまえまでは。

私の部屋の窓は英二とを繋ぐ手段。

家に帰ってから、ずっと窓を気にしてる自分。

もしかしたら、ここを叩いてくれるかも。

という、淡い期待が込み上げる。



自分に後悔していた。

英二の言葉を否定せず。

何も言わずに逃げてしまったことを。

怖かったから。

もし、あそこで口をひらけば「好きだ」と言ってしまいそうだったから。





コンコン





再び私の心臓はびくんと高鳴る。

今度は意を決して窓を開けた。



…」


窓の向こうには英二が微笑む。

私はまた体中の体温を一気にあげて。



「…さっきはゴメンネ…。英二」


とだけ呟く。

英二は少し驚いた顔をすると、うれしそうな顔をした。


「…おれ、が好きだよ」

「………ゴメン、私今日ちょっと疲れてて幻聴が聞こえたから、また明日ね」

「幻聴じゃにゃい!」

「あぁ、なんだかなぁ、もう」


今まで緊張してきた、体中の神経が一気にほぐれる。

私だけじゃなかったのか、こんなに切羽つまってたのは。



「何をしてるの?」



力がぬけると、その場でへにゃへにゃと座ってしまった私にそう英二はいう。

それはこっちの台詞だ。


「英二こそ、何やってんのよ…」

「何って、寝るんだにゃ♪」



英二はもそもそ布団の中に入る。

私の布団なのに…。

まぁ、いいや。

今私、しあわせだから。













何をしてたっていい。

英二が女の子にもてようと。

レギュラーであろうと。

私と英二がしあわせなら。

それでいい。













神月さんからのキリリクです〜。
こんな汚いものを差し上げていいのでしょうか(よくない)。
英二は好きですけど…。
知り合いに「えいじ」君がいるので、書いてて緊張しました…。
こんな駄文ですけど、もしよろしければどうぞ…。
返品不可ですので。
煮るなり焼くなり…。

みかんもどき

20:58 03/10/05








うわーーーーーー
素敵ドリーム有難うデス!
こんな素晴らし過ぎる物貰っちゃって良いんですか!?
感激です!!
美依祢はこんなに素晴らしいドリーム、書けないですよ…
美依祢と魔利はギャグ専門ですからね!
精進させていただきます…

                       by 神月 美依祢