Twins .レギュラー対決 3










「次の対決、桃城VS大石」



テニスコートの方から乾先輩の声と声援だと思われる声が聞こえてきた

ううー、見たい、見たいんだけど!この場から離れるなんて自殺行為だよ!!

っていうか何アレ!

野菜汁なんて言ってた気がするけど、もう野菜汁の域こえちゃってるし!

口の中にまたあの味が・・・・っ!!

水、水、ミズ――・・・・

ああ、何あのまずさ。・・・泣きそう

こんなんだったら、1球目で千秋出しておくんだったよ

スネイクに喜んじゃったし・・・


水をがぶ飲みして、何とかあの味が和らいできたときに

コートの方からスゴイ勢いで走ってくる音が聞こえた

あ〜、新たなる犠牲者が出たよ


あの汁をなんとか訴えられないかなぁ


大石先輩がスゴイ形相をして水道――いや、水を目指して一目散に走ってきた

ああ・・・汁の餌食になったの大石先輩だったんだ・・・

大石先輩が水をがぶ飲みして、落ちついたころを見計らって声をかけてみた



「あの汁の餌食に…なったんですね」

「ああ・・・・・」



2人で遠い空を見上げた



「じゃぁ俺、そろそろ気分よくなったんで戻ります」

「俺はもう少しここに居るよ」

「あーい」



そこから離れたくない気持ちよぉ〜くわかります

ちょっと重い足取りでコートの方に戻った





コートに戻るとちょうど手塚先輩VS不二先輩の決着がついたところだった



「今ちょっと本気だったね」

「当然だ」



って事は不二先輩が負けたってことか・・・

手塚部長があの汁飲むところ見たかったけどなぁ

そんなこと言ったらグラウンド何週走らされる事か・・・

考えるだけでも恐ろしい



「惜しい!部長がアレ飲んだらおもしろ・・・・」



ジロッ



ピーチキャッスル先輩がリョーマに耳打ちしてるのが聞こえたみたいで

手塚部長に睨まれた

うんうん。やっぱり同じ事思うよねぇー

口には出さなかったけどさ



兄―!!アレ、すんごくまっずいよ〜」



とりあえず兄に抱きついてみた



「負けたんだからしょうがないじゃない」

「そーなんだけどねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・って!伊吹っ!!!!



ふと、兄の隣を見たら伊吹がいた!ので叫んでしまった

珍しい事もあるもんだ!

兄に抱きついてるのに、はがそうとしないなんて



「なんだ?」

「いや・・・ビックリしただけ」



うん。ビックリした

だって、いつもだったら五月蝿いとか、何か言われるのに・・・

無言だったんだもん!!



「そうか」



・・・・・・・風邪でも引いてるのかなぁ

もしかして、明日は雨が降ってくるのか?それとも、雷?雪?雹?槍?弓?

そんなこと考えているうちに不二先輩は

乾先輩から汁入りコップを受け取ってすでに飲んでいた

不二先輩の崩れた顔が拝見できるかな?

ドキドキしながら飲み終える不二先輩を見ていた



「何だ。結構ウマいよ、これ。お薦め」



ニッコリ笑う不二先輩



「う、うそつけ〜」



猫丸先輩が顔を青くして不二先輩を見てる



あ り え な い っ ! !



あのまっずいのを笑顔で飲み終えるなんてっ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・お、おそるべし

さすが青学の裏の支配者とか魔王とか呼ばれちゃってるだけはある



「ん?何か変な事考えなかった?くん」

「何も考えてないでっす!!」



女の子はあの笑顔に騙されるんだろうなぁ・・・



「越前VS菊丸!」


「絶――――っ対飲まないからな!」



猫丸先輩はラケットを回している

確か、集中力を確かめてるんだっけ?



「遠慮しないで、うまそうっスよ。菊丸先輩」



どっち応援しよっかなー

ここはリョーマに汁を飲んでもらいたい気もするし、猫丸先輩かなぁ?



、そろそろどいてくれないと・・・呪うよ」



俺はすばやく兄から離れた

・・・っていうか呪うよって・・・・・・・・・・・・・・・










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POST SCRIPT

パソコンっていいね!

2ヶ月ぐらい自分の手元になかったからしみじみ思います。

パソコン最高!インターネット最高!!

さて、次はリョーマVSエージ。

予定では最後にVS○○を考えています。

どーなることやら。