Twins .部活風景 2










大石先輩がコートで打ち合いしていいって行ってくれたので

俺とはコートに向かいながらレギュラーたちを見ていた

ロブをあげ、スマッシュしてかごに戻す

それぐらいなら俺たちにも簡単に出来る


・・・・・・ん?

大石先輩がロブミスした
                       や
そのボールの先には昨日、桃城先輩と戦ってた越前君

彼の実力を持ってたら楽に返せるだろう



「リョーマーーあっぶないぞーー」



隣にいたが声を張り上げた

越前君は飛んできたボールをスマッシュでかごに返した

さすが

それを見たは越前君に飛びついた



「リョーマ、やるじゃん」

「別に」

「でもな、俺たちもあのくらい出来るぞえ」

「・・・・・(ぞえ?)」

「ファファファ」



聞いてるだけでもどっちの台詞か分かってしまう・・・

つうか『俺たち』って俺を巻き込むな

まっ、近づかないけど


荒井先輩という人が何か叫びながら越前君の方へと近づいて

越前君の胸倉を掴んだ

すると、どっからともなく声が聞こえた、威厳のある声



「コート内で何をもめているグラウンド10周」



声がした方に振り向いてみる

・・・・・

部長さん・・・かな

レギュラージャージ着てるし

しかし、老けてるな・・・





越前君と荒井先輩?は

グラウンド20周(言い訳しようとして増えた)しに行った



「そこのお前もだ」



そう言って部長はを見た

まあ、も騒いでたからな

揉めてはいないけど





「えー、俺もなんっスかー?揉めてないっスよ
 それに20周なんてムリムリ
 俺、スタミナないし
 ねー兄」






そう言いながら俺の方を見る

部長さんも俺の方見るし

レギュラーさんたちも、こっち見るし

部長さんなんてこいつも走らせるか、みたいな表情してるし

そんな
めんどくさいことこの俺がするわけないし

ここは1人に頑張ってもらうかな

俺が道ずれになるなんて、真っ平ごめんだし







俺は声を低くした



「グラウンド20周、行ってくるよね」





(あの時の兄の顔は怖いほどの笑顔だった

 うむを言わせない、そんな笑顔だった     後日談 by





「ハイ、ヨロコンデイカセテイタダキマス」



は走ってグラウンドへ向かった

はじめからいけばいいのに・・・








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POST SCRIPT

アハハハハハハ

君強しですね

しかもあのてじゅ(手塚)を1発で部長と気づきました

ちなみにはてじゅを見て「先生?」と

聞きました

本編では書いてませんが・・・


神月美依祢