Twins.番外編  兄の休日










「なぁ、リョーマ?今度の日曜日、一緒に遊ぶ(テニスする)約束あったじゃん?
 それさ、リョーマん家の裏の寺でやんない?
 俺も1回リョーマんち行って見たいし、いつも俺たちんちじゃん?」

「……別に、いいけど」







今日は久々に部活が休みだった

理由は竜崎先生が出張でいないからだそうだ

久々にのんびりできるからこの前買った本を読もうとか

あそこのサイト更新してるはずだから見に行こうとか

色々予定をたてていた

越前くんが来るって聞いてたけど、自分の部屋行ってればいいし

テニスをするって言ってたから、ストリートテニス場にでも行くんだと思ってたんだ










「今日さ〜、リョーマんちに行くから」

「ふ〜ん」


俺には関係ないし

俺は朝食の後片付け(洗い物)をしていた


「でね、リョーマの家の裏の寺にテニスコートがあるんだって!そこでテニスするんだよ!!」


お寺にテニスコートって…

誰が作ったんだろう?


「それは良かったね」


じゃあ昼ごはんは自分で作んなきゃいけないのか…

買い物もしてこなきゃな…

今日の新聞のチラシで、“スーパー かってけ”で卵が安かったな

あと醤油も…

あっ、『そろそろみりんがなくなる』ってが言ってたしそれも買ってこなきゃ






兄も一緒に行くんだよ」



ーーーーーーーーーーーシュッ



ドスッ



イキナリの事で洗っていた包丁を投げつけてしまった俺に非はない


「あぶな〜、何してんのさ兄」

「ゴメンゴメン、手ガスベッテ飛ンデイチャッタヨ」


は1度言い出したら聞かないからな…

しょうがない…

こんな感じで俺の健やかで計画的な休日が潰れ去ってしまった











によると、10時に越前くんちに行って

すぐ裏のお寺のコートでテニスをした後

越前くんちでお昼を頂くそうだ



まったく勝手に決めて……






家から越前くん家まで35分はかかるから

俺たちは9時20分に家を出た






越前くん家に行く途中はずっとと話してた

・・・・・・・いや、の1人ごとを聞いてた

イキナリは俺の隣で叫びだした



「あぁぁぁぁぁ―――――――」

「五月蝿いバカ…俺の鼓膜が破れるでしょ」

「ケータイ忘れた…ちょっと、とって来る」


は今来た道を引き返していった

俺は越前くん家は何処にあるか知らないので先に行くわけにもいかず

の携帯に


と別れた所のちょっと先にある本屋で待つ』


と打ち込んで本屋に入った






ボーっと歩きながら店内をグルグル周っていた

へぇー結構あるんだなぁー

この問題集帰りにでも買って帰ろう

そう決めて、再び店内を歩き始めた



・・・・・・・・・・・・



あ、この本俺が集めてるシリーズの本だ

新刊出たんだなぁ〜

よく見ようと思って本に手を伸ばした












誰かの手と重なった



・・・・・・・・・



このシリーズに目をつけるなんてなかなかマニアな人だろう

右の方に顔を向けてみた







「あれ?クンもこのシリーズの愛読者?」


不二…先輩・・・


「不二先輩もですか?」

「うん。この神月美依祢さんが書く本はね・・・書き方も面白いし好きなんだよね」


不二先輩はニッコリ笑った


「ああ

 『ねずみで術を試そうと思ったら兄に間違えて術がかかちゃってもう大騒ぎだったよ。AHAHAHAHA』

 とかですか?」


「そう。面白くてね」


確かにああいう書き方は面白いよね…


「今回は"黒魔術 敵を鮮やかに死滅させる方法"か。。。おもしろそうだなぁ・・・」

「たしか、前回のは"黒魔術 相手を苦しめずに懲らしめる方法"だったよねアレも面白かったな」

アレはオススメだよと続ける不二先輩


「そういえば、クン、"黒魔術入門編 毒殺術を使ってみよう"っていう本見たことある?」

「え?ないですけど…そんな本出てたんですか?」

「うん。なんか危なすぎて廃刊になったんだよ。僕持ってるけど…読むかい?」


「はい!是非借して下さい!」


俺は柄にもなく大声を出してしまった

不二先輩は快く了承してくれた

いい先輩だ…

その後が来るまで不二先輩と

『神月美依祢著 黒魔術シリーズ』について語り合っていた
















兄〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



「あ、

「やぁ、クン」



・・・・・・・・・・・・・・・・



「ふ、二人とも・・・・・・・・な、ななな何持ってるんですか?」

「ああこれ」

「ん?これはね」

「「"黒魔術 敵を鮮やかに死滅させる方法"っていう本」」


「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー」








その後、不二先輩と明日、本を借りる約束をして越前くん家に向かった

















〜〜オマケ〜〜


「ねぇどうしたの?機嫌ものすごくいいんだけど」



パコーン



「俺は何も知らない、俺は何も知らない…」



パコーン



「?も今日は変だし…あ、はいつもか」



パコーン



「俺は何も知らない、俺は何も知らない…」



パコーン



「??フゥ・・・まだまだだね」



パコーン



「俺は何も知らない、俺は何も知らない…何も知らないんだぁ〜〜〜〜〜!!!!!!!」



パコーン



「五月蝿い」



スパシーーーーン



の頭にの投げたハリセンが見事命中したのだった












POST SCRIPT


美依祢:サブタイトル『こうしてと不二先輩は仲良くなったのであった。』です!

不 二:くだらないもの書いたんだね、美依祢

美依祢:ぐはぁっ、何故ここに魔王様が…

不 二:さて、なんでだろうね?

美依祢:・・・・・・・・・

 :えっと、こんなんですみません。多喜さん

美依祢:ああっまで。。。

不 二:美依祢はこんなの(ここ強調!)しかかけないから、許してやってください

 :これからリクするなら魔利の方をオススメします

不 二:なんせ、美依祢は元に考えたネタからダンダンかけ離れていくし、

 :打つの遅いし、

不・
くだらないし!!!

美依祢:あうあうあう…

不 二:じゃあ、またのお越しをお待ちしております

 :あと、リクエスト、有難うでした

不 二・:それではまたっ!!



by 神月美依祢