兄、いつもコツコツ頑張ってるねー」

俺がテスト勉強していると 話しかけて 勉強の邪魔をしてきた

は一夜漬けだからあんまし点数とれないんだよ」

「何をー!!一夜漬けをバカにするんじゃない!俺は短期集中型なだけだ!」

「あーはいはい」

のうるさい返答を適当に流す

はまるでお餅みたいに顔を膨らませていた

・・・よく膨らむなー

こんなことをしている場合じゃない。勉強しなきゃ

なんかにかまってる時間がもったいない

俺は再びペンを動かした


「決めた!今回はアサヅケにする!」


・・・アサヅケ・・・・・・?永谷園・・・・


兄ィー・・・今ボケたでしょ・・・」









Twins .番外編  テスト








ざわざわざわざわ・・・・



「おっはよーリョマー」

が今日も元気よく挨拶してきた

「リョマはいっつも遅いねー」

「余計なお世話」

「おはよ。越前君」

の隣にいたも挨拶してきた

「おはよ」

俺も挨拶を返した

「ところで二人とも、こんなところで何してるの?」

「この間やった中間テストの発表だよ」

「ふーん・・・」

あぁ・・・この前のテストかぁ・・・・・・


「リョマはねー48位だったよ」

48位か・・・まぁこんなもんだろう

は?」

気になったので聞いてみた





「「 1位 」」





は?え?

・・・俺の聞き間違いだろうか

はともかく、の声まで聞こえたような気が・・・・・・


「今、なんて・・・?」

「だぁから〜俺と兄、1位だってば!」

「1学期の中間テストはわりと簡単だったしね」


さもは1位とって当たり前、という風に言いのけた

しかし・・・


はともかく、まで1位だなんて・・・」

「そんなに意外?」

「すっごく」

「俺の純真な心が傷ついたよ、リョマ・・・」

はしゃがりこみ、ヨヨヨ・・・と泣きまねをした

そこだけスポットライトが当たっているように見えるのはなんでだろう


でもが1位っていうのはおかしい

だって、俺がこの二人の家に泊まりに行ったときとかはゲームかテレビ見てるだけだったのに


はっ!もしや・・・・!!


「カンニングしたんじゃ・・・!?」

俺は疑いの眼差しでを見やる

「そう疑いたくなるだろうけど・・・、実はコッソリとやることはやってるよ」

「えっへん!もっと褒めて、褒めて!!」

に褒められたことが嬉しかったのだろうか、は胸を反らして嬉しそうにしている

たぶん、今回のことはきっとまぐれだ

俺はそう思うようにした












期末テストの発表日

廊下に張り出された順位表を見て、思わず荷物を落としてしまった


「あちゃーやっぱ朝漬けはだめかなー今回5位だよ〜」

「今度はもうちょっと漢字を勉強しなよ」

「漢字やだよー何、あの直線の集合体!でもやっぱり兄はすごいね!今回も1位をとるなんて!」


はすごいけど、もすごいだろう・・・

1位はとれずとも、10位以内に入っているのだから


「越前君、どうしたの?」

「や・・・なんでもない・・・・・・」


期末テスト、明らかに中間テストより難しくなっていた

なのに、アノが5位・・・!!?

信じられない


・・・本当にカンニングとかしてないの?」

「何〜?リョマってば俺を疑ってるの!?酷いよ!リョマ!」

「酷いも何も・・・いつものの言動からして見れば5位になれるほど頭、よく見えないし」

「そんなっ!!見た目で判断しないでっ!!」

「越前君が言いたいことはなんとなくわかるよ。でもさ、よく言うじゃない?」

あぁ・・・

俺はチラリとを横目で見やった


「へ?何々?」


――――・・・ バカと天才は紙一重




俺は身をもって知ることになった














+++あとがき+++

テスト話、やぁっと書けました〜

ずっと前から書いていたものだったのですか、やっと書き終わりました〜

これで下書きの紙を処分できる〜♪

バカと天才は紙一重、っていうのを書きたかったんです。実は。