「きぃぃぃーーーーっ!!!あんな奴に負けるなんてぇ〜〜」
「、隣で奇声を上げないでくれる?」
「だって兄―」
クラス対抗が終わってから、はずっとこんな感じだった
席離れてるのに良く聞こえるにゃ〜
まぁ、クラス対抗には少なからずも俺も不二もビックリしたけどね
だって、優勝候補には1−2・3−6や陸上部のエースのいる2−10が挙がっていたのに
結局、優勝したのは1−1だったんだもん
クラス対抗の決勝戦
第一・第二走者の女子達が攻防戦を繰り広げて第三走者である不二・おチビ・へと次々にバトンが渡った
俺は…多分俺だけじゃないと思うけど
次の瞬間目を見開らいてビックリした
だって、3位でにバトンが渡ったあと、の前を走っていた不二とおチビを抜かしてトップに躍り出た
それは一瞬のことだった
瞬きをしている暇もなかったって感じだったんだ
クラス対抗は1人200メートルを走らなくてはならない
が足速いのは部活で知ってたけど・・・
のクラスはここで意表をつき、一気に差を広げてくる作戦なんだと思って
1−1・3−6・1−2との一騎打ちになるだろうと考えてた
は不二とおチビと3、4メートルぐらいの差をあけてアンカーの子にバトンを渡した
このぐらいの差だったら追いつける!!
俺は不二からバトンを貰うために後ろを振り向いた
不二とおチビはほぼ横一直線で走っていた
「頑張れーー不二ぃ!!!」
そう声を張り上げた
この際 黒魔術 でも何でも使って勝つんだぁ〜
「リョマ様―!負けたらリョマ様は一生リョマ様だぁー!!」
「絶対イヤっ!!!!!」
その応援はどうかと思うんだ、俺
とおチビの漫才を隣で聞きながらそんなことを思っていると不二が近くなった
「ごめんエージ、あと頼んだよ」
そんなこと不二に言われちゃーねぇ…
「ラジャっ!!」
不二からバトンを受け取って前を見るとさっきよりも差が開いてた
――――― っ!!!
まさかアンカーも並みに早いなんて思わなかった
だってってやおチビ並みに早いんだよ?
は50メートル5,8なんだよ?
は5,6だし
それでも俺は一生懸命走ったんだけど前を悠々と走っていた子に追いつけず
真後ろを走っていたに抜かされそうになりながらも僅差で2位にゴールインした
結果、
1位 1−1
2位 3−6
3位 1−2
となって黒組の制覇!
クラス対抗が終わって、同じクラスのサッカー部の部長が「ウチの1年エースすげえだろ?」って言ってきた
1−1のアンカーの子の名前が伊吹健太朗くんといって
サッカー部1年レギュラーでポジションはMF
1年にしてテクニック・読み・センスがずば抜けてるんだって
でも、多少性格に問題ありなんだって…
おチビや、みたいだなって思った
横で話を聞いてた不二もそう思っているんだろうな
…今年の1年は強敵だと思う
だって凄すぎるんだもん
負けてられないにゃ!
ってことで、遊び行ってみようかにゃ〜?
「にゃぁ〜お腹すいたようー」
隣で英二は伊吹くんに抱きつきながら唸っていた
「この後にある部活対抗が終わったらお昼なんだから我慢しなよ」
「それにしてもケンケ・・・んにゃ伊吹君があんなに足速いなんて思わなかった〜次の部活対抗もモチロン出るんでしょ?」
伊吹くんは英二の問いかけに首を縦に振った
それにしても英二が伊吹くんの事をあだ名で呼ぼうとしたときの伊吹くんの表情すごかったな
『なんであんたなんかに俺のことをあだ名で呼ばれなくちゃならないんだ』
って感じにガンつけてたみたいに見えたし
オプションで黒いオーラも見えたなぁ
『「 部活対抗競技に出場す プツ る選手・・・・・・アレ?壊れた?えっ? 」』
放送を流していた本部の放送器具が壊れたみたいだ
『「 あ、ああ〜ゴホン
これから部活対抗をやっちゃうぞぉ〜
さっさと選手は入場門に3秒以内に集まれYO! 」』
無理だからvv
また・・・何やり始めたんだろう
あんな事やり始めるのは僕と英二と同じクラスで家庭部に入ってて裁縫を趣味としている、いっつも何か頭に被ってて
ここ数年で数々の伝説を築き上げ、この学校で彼の名を知らない者はまず いなく
しかも、アレでも れっきとした副生徒会長の
通称、異世界から被り物両手と頭に侵略してきた 春月 葵しかいない
僕はアレをまとめ上げている生徒会長の手塚の方を見た
手塚は肩を震わせて握りコブシをつくっていた
まぁとにかく入場門に行かないとね
『「 あっ、本部の放送器具が何故か壊れちゃったみたいなので
これからの放送はこの高貴なボクが勤めてあげよう!
さてさて、選手が入場門に揃ったみたいなので選手の方はご入場〜
さあ、みんな盛大な拍手で迎えてあげてね★ 」』
そういえば・・・・・・
この放送何処から放送してるんだろう?
しかも 『壊れちゃった』 じゃなくて 『壊したので』 の間違いだしね
やることがいちいち派手だよね。葵って
「葵ィィィーーーーーーー」
あっ、ついに手塚がしびれをきらしてキレちゃったv
あーあ…校舎に向かって走ってるよ
そうか・・・本部の放送器具を切ることが出来るのは放送室だもんね
『「 今、クニクニがボクのアジトに来ると
テニス部Aは失格になちゃうっ…ていうかむしろ失格にするから〜
って事でシュンシュン。クニクニを止・め・ろv 」』
「んんーっこんな面白い事見逃す僕じゃないよv」
いつの間に放送室が葵のアジトになったのだろうか・・・
『「 シュンシュンの裏切り者――― 」』
元から仲間になった覚えないんだけどなあ
葵がブーブー言っている姿が目に浮かぶよ
まったくしょうがないなぁ
校舎に向かって走ってた手塚が僕の横を通り過ぎると同時に手塚のみぞおちに1発入れたら静かになった
クスッ・・・
『「 うおっと、話が脱線してしまったようです
気を取り直していきましょう
これより
“お昼直前!長引かせて食べる時間なくしてやろーぜ!!ウケケ…部活対抗”
を開始したいと思いまっす★ 」』
・・・・・・・・・・・・・・・
何それ
ていうかタイトルの途中に入った奇妙な笑い声は何!?
『「 それでは、ルールの説明をしましょうかねぇ・・・
ルールは簡単
グラウンドの途中にある紙を1人1枚取って
そこに書いてあるものをソコラ辺で観戦している人から借りてくる
ね?と〜っても簡単! 」』
なんか借り物競争と被ってない?
「ねぇ兄?そんなルールだったっけ?
部活対抗って・・・逆立ちして頭にバトンを乗っけてグラウンドを1週しつつも
相手を蹴落とし蹴散らして1位でゴールしたら勝つんじゃないの?
バトンを落としたらその場所からうさぎ跳びでグラウンド4週したらまた再スタートするんだって教わったんだけど・・・
バトン落とさないように逆立ちしないとね!!」
「それ・・・誰に教わったの?」
くんの隣で聞いていたくんはくんに聞き返した
「え?不二先輩」
「不二先輩が言ったんだからそうなんじゃない?先輩たちは去年も走ったんだろうし」
くんの逆となりで聞いていた伊吹くんはくんのことに呆れてかため息をついてた
まぁ、アレに騙される方もある意味凄いよね
でも、面白いから良いか♪
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POST SCRIPT
久々更新、双子本編デス!
あああああ。。。スミマセンでした。
3月末に(今は4月20日です)始めに全データがぶっ飛ぶというアクシデントがあり
お気に入りも消えてしまい、てんてこ舞でした。
今は、何とか落ち着いています。
どうしたんだ。美依祢のパソコンは。。。
最初は英二視点だというのに猫語使ってないと今さっき気づきました…
・・・・まっ、いっか
多分、この後すぐに英二は不二を誘ってこの4人組みのところに行った事でしょう
自己紹介をしてケンタは英二のことを「猫」とつぶやくのです
不二は笑い、英二は拗ねる!
そして、はリョーマのことをリョマ様といい続け、リョーマは反対し
とケンタは2人で会話しているのでしょうなぁ…
神月 美依祢
何か後半、被り物シリーズの主人公でばってましたね。
との出番が少なかったし・・・
双子ドリの主役が出番少ないってどうよ?
天神 魔利
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