Twins .家庭事情 1










地区大会が終わり、次の都大会に向けて練習に励んでいたある日。



「レギュラー陣と・・・練習後部室に集合してくれ」



放課後の練習中に乾は言った。

皆、首を傾げたが少し考えた後、首を縦に振った。



「この1週間、いろいろなデータを整理してたんだ
 そしたらこんな資料が出てきたんだ」



乾は白黒の薄い紙を見せた。



「この紙にはこう書かれている
 『フランスジュニア大会4連覇。11歳の少年が成し遂げる
 少年の名は"・シルベクトリ"』」



写真の中の少年は腰まで届く長い髪を

後ろで1つに束ねていて

サーブを繰り出しているところだった。



「うわっ、すごいにゃ〜11歳が4連覇?」

「越前もアメリカジュニア大会の優勝者だったよな」



菊丸と桃城が言う。



「しかし、去年の大会にはこの・シルベクトリは姿を現さなかった
 ちょっと気になってね、色々調べてみたんだ
 プレイスタイルとか、・シルベクトリの素性とか
 結構時間がかかったけど面白い事が分かったよ
 この・シルベクトリは君の事だね・・・・・


「「「「「えっ!?」」」」」



リョーマ、桃城、海堂、菊丸、大石は声をそろえた。



「あ〜、気づいたんですか?すごいっすね!!
 兄って髪の長さで印象結構変わるのに・・・」

「本当なんだな」



手塚がに聞く。



「そうですよ
 俺は・シルベクトリ本人です」

「説明、してくれるかな?」



不二が口を開く。



「別に隠す事でもないし・・・
 兄、俺が説明してもいい?」



は首を縦に振った。



「えーとですねー
 兄の苗字がシルベクトリに変わって、フランスに行ってたのに
 苗字がに戻って、日本に帰ってきたんです!!」




「「「「「「「「んなんで分かるかぁ!!!」」」」」」」」





パシィィィィィィィィン





「いたひ・・・兄、いつもよりいたいよぉう?」



は後ろに振り向いたがの手には天誅ハリセンがなかった。

の左側を見た。

の視線を追って、左側を見てみると

笑顔の不二が天誅と書かれた天誅ハリセンを持っていた。



(オプションで、悪魔のシッポと羽とツノをはやしていた  by 




はため息をついた。






「俺が説明しますよ」










NEXT→






POST SCRIPT


いいところで終わるのはアニメの鉄則V

不不不・・・

今回天誅ハリセンは不二が持っていました

アレはに借りたものです

「〜〜〜帰ってきたんです!!」
   ↓
君、アレ貸してくれる?」
   ↓
「いいですよ」(渡す)
   ↓
パシィィィィィィィィン

となったのディース

ちなみに天誅ハリセンは

ハリセンの面の部分に

『天誅』と書かれているのです


神月美依祢