オレは、いち審査員として他のメンバーより先に来ていた

藤代も他のメンバーもオレが審査員だということを知らない

オレはコーチ達に挨拶して暇だったから散歩していた




選抜召集




「芝生だ。キレーだなー」

オレの耳に声が聞こえてきた

芝生のほうを見てみると ザッ という音を立てて、寝っころがる少年がいた

「気持ちいいー」

「ぼくも同感。いいよね芝生って」

「うん」

うわ、なごんでるよ・・・

「見ろよあれ」

向こうにも少年3人組がいたのか・・・

「芝生なんかではしゃいでるぜ」

「ダッセー」

「カッペ丸出し!」

・・・今時、カッペなんて言う方が珍しいと思うんですけど

オレは クルッ と振り返りJヴィレッジの方へ入っていった

なんか、メンドくさくなりそうだったから・・・







オレは201号室だ

いちよう審査員ってことで1人部屋

まぁ45人いて4人部屋でぴったりだったしな・・・(俺は除いて)


『ミーティングを始める。合宿参加者は1階ミーティングルームに集合』


よし、行くか・・・




ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ・・・・・




なーんか 嫌な予感・・・



バタンッ



という大きな音を立ててドアが開いた

、行こーぜ」

やっぱり藤代かぁ・・・







オレは藤代、渋沢先輩、三上先輩、間宮と一緒にミーティングルームへと向かう

歩いていると向こう側から5人組が歩いてきていた

「よお、来たな」

藤代はそいつらに声をかけた

「藤代君、渋沢先輩と三上先輩、間宮・・・・・・くん」

ん?こいつ・・・さっき芝生に寝っころがってたやつ・・・・・・・・

あっ、目が合った・・・

「あ・・・くん・・・・・・・」





へ・・・・???




「武蔵森のGK渋沢とFWの藤代だぜ」

そのあと、いろんな奴らが集まってきて渋沢先輩や藤代とかを見て

ささやいて(?)いた

それで皆してミーティングルームに行った

まさか、オレの名前を知っている奴がいるとはな・・・・・・・









赤茶の髪をした小さい少年 ( あ、失礼かな? ) が音を立てながら

ミーティングルームのドアを開けた

別にオレはミーティングルームなんぞ出なくてもいいんだがな・・・





「この選抜の監督を務める尾花沢だ」

ツルピカオヤジ・・・



そして組み分けが始まった

「君までA、あとの者はB」

どっかの兄さんが茶髪の奴に言った

「えー。と一緒じゃないのー?」

またか、藤代・・・

「静かにしろ、藤代!!」

ナイス、渋先輩 (笑)

「ウー・・・あとでなぁーーーーーーーーー」

「はいはい・・・・・・」

少しは静かにできないのか・・・

この場合、学習能力がないというのか・・・






ミーティングは早々と終わって練習場へ出て軽くウォーミングアップをした

その最中---------

「う''ー。と一緒にサッカーできると思ったのに・・・」

まだすねてたのか・・・

「しょーがないだろ。ブランクあるんだから」

そのあと三上先輩が藤代を連れてってくれて

やっと静かになった




やっぱり静かが1番

目立つの嫌いだし・・・・・・





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